Mother's Life

1980年代初期生まれの主婦が送る、80~90年代の女子の懐かしカルチャーをご紹介するブログ。妊娠・出産・育児ネタもついでに。

”薬屋のひとりごと”読んでます(*^_^*)

      2021/05/16

今回はこのブログ初の書籍の感想。書評とまではいきませんが…

本来結構読書が好きな私ですが、最近はPixivなどの二次創作小説くらいしか読んでおらず、文章は読んでいても書籍からは遠ざかっていました。

今回ご紹介する”薬屋のひとりごと”は、もともと”小説家になろう”というオンライン小説投稿サイトに2011年ごろから公開されて人気となり、書籍化、さらに最近はコミカライズもされている作品です。

作品の基礎知識

作品の舞台は中華王朝風の架空の国、”茘”(リー)。皇帝が治める専制君主国家です。
著者曰く、服装などビジュアル面は唐代くらいのイメージで、文化的にはもう少し進んで中~近世水準とのことです。

主人公は猫猫(マオマオ)という少女。妓楼が立ち並ぶ花街で薬師をしていましたが、薬草を取りに入った山でかどわかされ、後宮に下女として売られてしまいます。

2年の年季を終えてさっさと実家に帰るため、薬師としての知識があること、文字の読み書きができることを隠し、ただの端女として黙々と仕事をこなしていましたが…後宮内で起こったある事件にかかわったことをきっかけに、謎の宦官壬氏によって皇帝の寵姫の一人玉葉妃の侍女兼毒見役として取り立てられ、さらに次々と後宮で起こる事件の究明を命じられる…というのが大まかな流れ。

謎解き要素は除き、この作品と似た世界観の作品として思い浮かべたのは、”後宮小説“と”宮廷女官チャングムの誓い“です。後者は書籍ではなくドラマですが…

”なろう”版と文庫版の違い

実はこの作品は現在でも”小説家になろう”(以下なろうと記載)で連載が続いていて、全話無料で読めます。(※ご興味がある方はこちらをどうぞ→薬屋のひとりごと

なろう版は一度読了し、現在2周目ですが無料でも十分にクオリティが高いです。この記事を書いている最中にも新しいお話がアップされていますし、しばらくは楽しめそうです♪

書籍版は、なろう版では匂わせる程度だった設定を浮き彫りにするエピソードの追加や、事件に関わる一部登場人物の変更、あるいは起きた出来事そのものが差し替えられるなど諸々の加筆修正があるので、ボリュームは増えていますがより読みやすくなっているかと思います。無料版読了後でも十分楽しめます。

なろう版も文庫版も途中経過に多少の差異はあっても、最終的に同じ方向に収束して完結すると思うので、両者をごく近い次元のパラレルワールド的にとらえて楽しんでもいいかもしれません。

文庫版1巻の画像。イラストもきれいで私のイメージ通りでよかったです♪

個人的によかったなと思う点

なろう版で無料で楽しめますので、具体的にネタバレするような内容は書きません。

あと、登場人物たちの魅力などもアマゾン等のレビューでさんざん語りつくされていますのでここでは述べません。ちょっと変わった切り口(のつもり)から良かった点を書いてみました。

人物相関やキャラクターがわかりやすい

宮廷もの、後宮ものファンタジーはあまたありますが…

最初からしっかり作りこまれた設定が公開されておらず、話が進むにつれて少しずつ明らかになってくるせいか、登場人物も多く人間関係もそれなりに複雑ですが不思議と頭にすっと入りました。

ファンタジーにありがちな設定がきちんと活かされている

本作のには、相貌失認アルビノのキャラクターが登場しています。

こういう”特性持ち”は、その存在の神秘性ゆえか、特にファンタジー作品には大した必然性がないのによく登場しがちです。作者の力量不足で特性持ち設定を活かしきれない作品が多いですが、この作品ではストーリーに意味のある形で絡んでいる点が好感が持てます。

個人的にはいくら創作物とは言えど、作者独自の世界観の設定の中にも相応のリアリティがないと読む前に萎えてしまうんです。最近、現代日本(らしき場所)が舞台の作品中に、実際にはたった7世帯しか存在しないはずの”小鳥遊”というレア名字の人物がやたら登場するのにちょっぴりうんざりしていたので…

スペックに不相応なモテ方をしていない

先に述べた、”相応のリアリティ”という点に該当するかとは思いますが…
ライトノベルにありがちな、さえない主人公がなぜかモテまくる、”謎のハーレム状態”がこの作品においてはありません。

猫猫は良く見れば整った顔立ちをしているのですが、愛嬌がなく変わり者のため、作中の異性からの評価は高くありません。一部に好意を寄せられることもありますがその理由も納得できる内容なので、不自然さを感じずに読み進められます。

 - その他いろいろ