日本学生支援機構の奨学金を完済。制度の種類や返還期間について

私は大学生時代の2000年から2001年頃まで日本学生支援機構(当時は日本育英会という名称でした)の奨学金を借りていたのですが、先月やっと完済し、本日その通知がきました♪

日本学生支援機構*奨学金完済証明書

これでようやく借金のないきれいな体(;’∀’)になれました~

以下奨学金制度に関する記載がありますが、私が借りたのは15年以上前なので制度もだいぶ変わっているはずです。下記は参考程度にしていただいて、正確な情報は日本学生支援機構の公式サイトでご確認ください。

当時の奨学金制度の種類と特徴

当時の日本育英会の奨学金には第一種と第二種があり、第一種は無利子、第二種は有利子(当時はきぼう21プランという名称)の貸与型(返還が必要)でした。現在(2024年)は返済不要の給付型奨学金もあるようですが、この当時はありませんでした。

無利子プランについて

無利子のメリットはもちろん、利息がかからず返済額が少なくて済むという点です。その分、親の所得が一定以下、かつ本人の成績が一定以上という条件をクリアしないと受給できません。

貸与金額は「進学先」と「自宅通学か一人暮らしか」によって決まっていました。具体的には国公立自宅通学/国公立自宅外通学/私立自宅通学/私立自宅外通学の4パターンです。 私は国公立自宅外通学で、支給額は月額4万5千円くらいだった記憶があります。私立の自宅外通学だと6~7万円くらいだったかな?

(※2024年4月追記:現在は各パターンごとに3段階の借入額が設定され、少し融通が利くようになりました)

受給開始後の成績が悪い(取るべき単位が取れていない)と注意を受け、改善がなければ最悪打ち切られてしまいます。特待生レベルに優秀でなくても大丈夫かと思いますが、平均以上は必要かな。

(※私は進学後メンタルを崩し、結局大学をやめてしまった過去があります。出席率も悪く単位も半分程度しか取れず、恥ずかしながら学生課を通して注意を受けました…こんな人はめったにいないと思いますが…(-_-;))

有利子プランについて

こちらは採用基準が無利子に比べると緩やかで、進学先に応じた一定の金額ではなく、貸与額を自分で選べて最大額も大きいという特徴があります。

無利子だと所得基準を満たさないけど、兄弟が多くて余裕がないとか、学費の高い私立の医薬系志望なので多めに借りたいなどのニーズにも対応しやすいプランです。借入金額は5~6段階くらいに分かれていて、最大月額12万円まで借りられます。

(※2024年4月追記:現在は最低額2万円から1万円刻みで金額を選択でき、最大12万円まで。私立医薬系ならさらに2~4万の増額が可能です。)

こちらも無利子と同様、成績が著しく悪ければ打ち切り等の措置があります。

※各採用基準については以下のページをご参照ください。
申込資格や採用基準を満たしているか知りたい

返還期間や金額について

返還期間は借りた額次第なので一般化は難しいですが、参考までに私の返還総額と返還期間をお伝えします。

日本学生支援機構より受け取った、奨学金完済のお知らせはがき

貸与額は94万円で、無利子なので返還額も同額です。貸与期間が短いので一般的な返還額と比べればかなり少ないです。貸与月額から計算すると、約20か月貸与を受けたようです。

日本学生支援機構奨学金*返還終了予定通知書

これは完済前に受け取った、「もうすぐ返還が終わりますよ~」という通知です。返還月額7833円をもとに計算すると120回と出ました。(端数分は最終支払いに上乗せ)つまり10年ですね。かなり少ない金額の例なので、ほとんどの人がこれより長期になると推測されます。

繰り上げ返還制度

申請を出せば一括、もしくは一部を繰り上げ返還することができます。

当時は無利子プランで一定以上の期間を残して全額繰り上げると若干の割引制度があったのですが、現在は廃止され金銭的なメリットはありません。とはいえ誰でも心理的には早く借金をなくしたいと思うので、余裕があれば活用してみてください。

有利子プランの場合は将来付く利子分がお安く済みます。一部繰り上げならハードルは下がりますので無理のない範囲で活用して、期間を短縮することをお勧めします。

返還猶予制度

大学卒業後さらに院に進むなど、さらに学びを続けるときは「在学中返還猶予」という制度があります。さらに返還中もやむを得ない理由があれば猶予申請が可能です。有利子プランでも猶予中は利息がつきません。

また、返還スタート時期は貸与終了半年後に設定されていて、全員に少し猶予が設けられています。いずれもあくまで「猶予」であって「免除」ではありませんが、民間のローンにはまずありえない親切設計です。

私の借入・返還記録

私の場合はこんな感じで、ちょっと変則的でした。

進学後1年半程度貸与を受ける。

成績不良により注意勧告。それを機に奨学金を辞退。

通学できそうにないため休学。休学中にいろいろ考え別の進路を選択することを決意。

3年次の3月に退学し、専門学校へ進学。(学生時代の貯金+休学中のアルバイトで学費は可能な限り自分で出しました)

専門学校を2年で卒業。

という経過です。

実際は中退していますが、在学予定だった期間は返還を求められません。なので大学4年次にあたる専門学校1年次までは手続き不要でしたが、2年進級時(本来の新卒就職予定時期)に返還開始手続きの書類が届きました。

返還開始まで半年ほど猶予がありますが、このままだと在学中に返還スタートになってしまいます。そこで「在学中返還猶予」の制度を利用しました。さらに新卒時も最初の就職先が長続きせず(-_-;)、安定して仕事ができるまでもう1年猶予を受けて2006年から返還をはじめた記憶があります。

返還スタートからは特にトラブルはなく、転職で一時期無職だったときもありますが、金額的に猶予申請はせず返還を続けて今日に至ります。

それにしても、改めて振り返るとひどい経歴ですね…よくここまで立て直したなぁと自分でも感心します。(今の職場は27歳から継続して勤務しています)

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